カナダのデーヴィッドとキャシー・ストッカーさんは、生まれたばかりの子どもストームちゃんに、自分の性別を決めさせることにしました。

 「私たちは、ストームが男なのか、女なのか、誰にも発表していません。親が子どもに代わって決めることが多すぎます。ストームは自分で自分の性別を決めます。それが素晴らしい自由の証しになるでしょうし、ストームが大人になった頃、そのような自由な生き方が当たり前の常識になっていることでしょう。」

 このように語るストッカー夫妻ですが、二人の決断はカナダのみならず、世界各地で反響を呼んでいます。「新しいことにチャレンジするご両親に脱帽!」と言う人もいれば、「子どもを混乱させる無責任な話だ」と反発している人もいます。ちなみに、ストームちゃんには二人のお兄さん(5歳・2歳)がいますが、男の子の服を着るか女の子の服を着るか、男の子の玩具で遊ぶか女の子の玩具で遊ぶか、髪を伸ばすか短く切るか、すべて自分で決めています。

 また、スェーデンの話ですが、ある保育園では「男の子」、「女の子」が禁止語になっており、他の子どものことを言う場合、「友達」という言葉を使うように子どもを教育しています。

 確かに、人間社会の傾向を象徴する動きだと言えるかも知れません。しかし、子どもに性別を決めさせることは、本当の自由だと言えるのでしょうか。いいえ、これはまず、現実の逃避です。自分の性別は、自分で選ぶものではなく、母親の胎内において決まる、動かしがたい事実です。ですから、その毅然たる事実を認めないことは現実の逃避であり、また造り主なる神に対する反逆行為です。この反逆行為は、子どもたちに極めて大きな混乱をもたらします。

 聖書は、人間の罪によってもたらされる混乱について、はっきりと述べています。

 「それゆえ、彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、不滅の神御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました。・・・こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです」(ローマ人への手紙1章21−23、26.27節)。

 「自由」を求める人間たちの反感を買ってしまうかも知れませんが、声を大にしてこの聖句に書かれている真理を宣べ伝えることは、今後、ますます重要な意味を持つでしょう。人間の「自由」は、混乱と滅びをもたらすだけです。

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